フィンランド式授業

Moi:) お久しぶりです〜。1ヶ月ぶりです〜。最初に想像した通りゆるゆるの更新でanteeksi🙏嬉しいことに何人かの方にブログ読んでるよ楽しみにしてるよという声をいただいたのでやっとこさ更新する気になりました☺️(単純) 本当に読んでくれてありがとうございます!

 

さて。今日はおそらく皆さんお待ちかねであろう私が見たフィンランドの教育風景について書こうと思います。だいぶ前に何個か書いたけど一番特色的だなぁって思ったこと!それは複数教科がリンクして授業が組まれていること!どういうことかと言いますと、科目を横断して大きなテーマがあって、それに関連していろんな授業が進められるのです。つまり図工の延長に社会や理科の授業があったりするの。

以下、実際の授業の流れを紹介しまーす!このときのテーマは『北極』🐧

1.《図工》『北極』『雪』をイメージさせる様々なものの創作

雪の結晶を紙で作ったり、雪に関する作文を書いたり、冬の鳥を描いたり、北極圏の模型を作ったり。ちなみに模型は下の写真のような感じです。動物の大きさや表情など個性あふれてました。

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2.《社会/理科》北極圏に関する解説

これは日本と同じ感じ。先生が北極圏の気候や地理、そこに住む動物等に関して授業をします。でも先生は教科書使わないんだよね。というか子どもたちも使わない。電子黒板が全ての教室にあるので、インターネットや動画を使って説明します。

3. 《理科/総合?》北極に関する調べ学習

本を使って北極にはどんな動物がいてどんな風に暮らしていてっていうような特徴を調べる。その次には調べたことを4人グループになってそれぞれ決められた動物に関してのポスターを作ってまとめる。各グループのポスターが完成したらそれぞれが調べたことについてクラス全体に発表。

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4. 《理科/宿題》発表に沿った内容のQuiz

文字化してQuizを作ったのは先生だけど内容は全て生徒たちが考えたもの。先生が一方的に課題を与えて生徒が解くのではなく、生徒同士で問題を出し合いそれをベースに評価されるっていいなあって感じました。これで人の話聞いていないのもわかるしね笑

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5. 総まとめ 

最後は”My Book About Cold Places"というタイトルの本を各々が作りました。その内容はこれまで授業で取り扱ったプリントや北極圏に暮らす動物の絵、上述のquizなどなどをまとめて綴じたもの。表紙はみんな自由にこれにてテーマ『北極』は完。だいたいひと通り終わるのに1ヶ月ちょっとって感じです。

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1つの同じテーマだけどいろんなアプローチで学びに繋げていくのはおもしろいなあって思う。調べてみたところ、現在施行されているフィンランドの教育カリキュラムでは、最低でも1年で1回は複数教科に縦断した学びを取り入れなければならないと定められているそうです。ちなみにフィンランドは10年に一度大きく教育カリキュラムが見直され改定されます。現在のカリキュラムは2016年から始まったものらしいです。そして国単位だけではなく自治体単位でも教育のカリキュラムがあるらしく、私の行っている学校のあるエスポー市は今年リーディングを強化する年と言っているようです。だからあんなに一人ひとりのリーディングを聞く時間を割いているのだと納得です。

ちなみに1年生の授業で実際に科目として時間割に明記されているのは、フィンランド語と体育と宗教だけ。あとは「担任の先生の授業」というざっくりとした枠になっています。この前、朝に今日の授業はなにするのって先生に聞いてみたら、まだ決めてないって言われたこともあります。笑 つまり子どもたちも授業始まるまで何をするのかわからないということです。きっと先生に授業の進め方、時間割の組み方も一任しているから、彼らが教えやすい流れで進めていけるってことなんだろうなあ。きっちり教科がそれぞれ独立していて時間割がわかっているのが当たり前のなか育ってきたわたしからすれば不思議でなりません。

一言でいうなら、フィンランドの教育はとっても自由。各先生への信頼があってこそ成り立つものだし、子どもたちに教えるというよりも考えさせる・表現させるということに重きを置いているようなそんな印象です。やたらと色塗りやイラストを描かせるのもそういうことなのかも。

 

うまくまとめられないけど、こんな感じの授業で毎日アシスタントしております!なんやかんやでもう?やっと?折り返しまできました。残り2ヶ月何が見つかるかなぁ。何ができるかなぁ。まだまだがんばります〜〜もいもい!